2005年10月29日 帰国
 さて、長かったシルクロード横断プロジェクトも私達は終わりの時を迎えた。
  まとめると、今回の電気自動車・ソーラーカーシルクロード横断プロジェクトに参加して、まず最初は自分自身を見直す良いきっかけがつかめたと思う。
 これはこの電気自動車プロジェクトに参加する事自身にも繋がるが、人間環境学部という枠組みだけでは絶対にできなかった経験をする事が出来、かつ、日本国外という完全に今まで慣れてきた環境から離れるという経験が全くなかった私にとっては見る物、聞く言葉全てが新鮮だった。
 電気自動車の整備等、機械系統が出来ない私にとって、撮影の仕事と衛星放送機器の設定の仕事、そしてデータロガーの整理、電圧表の加工等が私の仕事であった。
 まず、撮影の仕事だが、先週粗編集ということで仕事をしながら、自分の撮影した21本を見直してみた。
 最初の方、もともとビデオ撮影はほとんどコツがわかっておらず、補正が出来ないほどのブレやカメラの迷い等が思いっきりでている場面が多かった。「ああ、あの時もっと近くで撮っていたらもっときれいな画像を撮れたのに」と言う場面もある。
 だが、だいたい走り出した後ぐらいにプロの取材班と同行して、そこで見よう見まねで撮っていったのだが、徐々に見やすくなっている部分もあった。
 プロに言わせればまだまだだと思うが、今回の旅で学んだことの一つに「経験を積めば確実に上達する」ということがある。全てにおいて経験不足だった私にとって、結局最初から最後までずっと足を引っ張っていた。同じようなイベントは二度とないのでとても後悔している。
 だが、似たような事は確実にまだまだこの先起こると思う。さらば敦煌!また会う日まで。
 皆の足を引っ張らないようにするためにはどうすべきだろうか。「もっと周りをよく見て」と旅の中で先輩から言われた事があった。
 今回のように何十人かで作業をする場合、必要となってくるのは「現在やっている仕事が終わったら自分は次に何をすべきか?」だと思う。「終わったらどうしようどうしようと考え込む」のがいつもの癖だ。それが周りが見えていないと言うことなのかもしれない。
 これからもっと周りをよく見て、かつ自分は何をすべきか、それを予想して、すぐに行動に移す訓練をもっとしないと…と感じた。
 私は三回生。考えれば後一年余裕があるとも言えるし、あと一年「しか」余裕がないとも言える。残りの一年、この17日間で学んだ大量かつ、これから社会に出て行く自分にとって最も重要な事を、少しでも自分のスキルに変換できたら……と思った。


Last Update 2006/04/26
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