2005年10月18日 西安にて:衛星放送第1回目
 さて、西安交通大学から四条南小学校への衛星放送の日が来た。
 私の仕事は撮影とは別に、この衛星放送の機材設営も仕事の一つになっていて、事前にセッティングを勉強していた。
 まず、この衛星放送の数日前に神舟6号という中国の有人宇宙船が打ち上げられ、この衛星放送の前日(17日)に乗組員が無事帰還したらしく、西安交通大学も開発か何かの関係があるらしく、正門近くの建物には神舟6号の成功を祝ってのアドバルーンが大量に並んでいた。
 さて、当日はあいにくの曇りで、かなりの悪条件だった事を覚えている。衛星放送の仕組みとして、地上から衛星に大きなアンテナで衛星に電波を飛ばし、その電波を日本にある中継場へ飛ばし、更にその中継地点から四条小学校の衛星放送機材へと電波を飛ばすのだが、電波は障害物に弱く、あまりにも雲が厚いと衛生へ電波が届かないのである。今回中国側が偶然にも曇りだったため、衛星との電波状況が非常に悪かった。
 さて、今回の衛星放送は、片山右京先生と学長と四条小学校の生徒達の交流、それに関する環境教育と言うことで、後ろに電気自動車・ソーラーカーを置いての放送となった。
 内容的には学長の環境にまつわる話や、片山先生の自分の経験から思った環境や今後の世界のことなど、放送している側の私たちにとってもとてもためになる話ばかりだった。
 放送終了後、出発の予定は未定だが、サポートカー3台に荷物を分散して積み込んだ。その後、軽くパンなどを食べた後、大雁塔という場所を見学に行った。
大雁塔というのは三蔵法師が天竺(今のインド)から持って帰った教典や仏像を保存するために建立された塔で、西安の名所の一つとなっている。7階建てで、微妙に低いかもしれないかと思われるが、相当大きな塔で、西安の街が見渡せるぐらいなのである。ただ、内陸部ということもあってか、スモッグがかかっていて、とても空気が悪い感じがした。
夕食時のミーティングで、明日のスタートが予定時刻では出来ないらしい。との結論が出たそうだ。これから継続して会議を行うらしいが、どうなるのだろうか。非常に心配である。

Last Update 2006/04/26
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